学習支援アプリケーションにおける生成AIの活用事例①
2024年6月22日
chatGPTに代表される生成AIがさまざまな分野で活用されていますが、学習支援アプリケーションシリーズである NeXtudy を開発する弊社において、chatGPTを活用した事例を報告します。
一問一答アプリQuizでの活用例
一問一答アプリ Quiz は、4択式で暗記の確認が行えるアプリケーションです。現在、高校日本史に対応しています。
Quiz中では、問題文に対して4個の選択肢が与えられます。うち1個のみが正解で、予め登録された5個の誤答選択肢の中からランダムに3個が選ばれて、選択肢として提示される仕組みです。
弊社には、日本史を履修した者がおらず、教科書等を活用しながら問題文と正解選択肢の組み合わせを作成することはできますが、誤答選択肢を挙げられるほど知識があるわけではないので、その誤答選択肢の候補の列挙に、chatGPTを用いることとしました。
プロンプトの例
予め、問題文と正解選択肢を用意する必要があります。弊社では次のようなプロンプトを使用しました。
response
日本史に関する次の問題と正答の組がある。この問題の誤答選択肢を5個作成せよ。正解が史実上の人物・事件・組織、地名、年号ある場合、史実に基づいて近しい時代・地域のそれらから挙げること。また、誤答選択肢のみ、,区切りで列挙せよ。
侍所の長官を何というか 所司
prompt
管領,奉行,大将,長官,主計
将来的には、誤答選択肢や問題についてはその科目の知識に明るい担当者による改訂を施す予定ですが、社内人材の知識の限界を補完する目的でも、chatGPTは活用できます。
今回はアプリケーションでの活用事例でしたが、たとえば特に文系科目であれば小テストの作成の効率化などに活用できるのではないかと考えます。